日曜日、突然デスクトップのモニター画面が暗転して、二度と点かなくなった。
モニター本人は全く気付いてなくて、めちゃめちゃイイ顔してるつもりで自信満々にパワーランプ点灯してるが、全く笑えてない。せつない。
代替機を用意して、配線切る時に、ピ、ともう一回点いた。【あれー切っちゃうの?】【うん、もうお別れなんだよ】なんてカンジで。7年使った。キズひとつ無い。以前使っていたCRTモニターは、最後、爆発音とともに火花散ったけども、今回のTFT液晶は静かなもんで、突如暗転。以上。液晶一枚ダメになると全部使えないってのが、勿体ないな。
ま、いいや、キレイにして送り出してあげよう。
マシン使えない間、借りッパになっていたDVDを観た。何を借りたか忘れてた。『ぐるりのこと。』だった。
2008年 橋口亮輔 原作/脚本/編集/監督。スゴい、全部の、ひとりひとりの、『人間』に対する愛情で緻密に綴られたラブレター。息遣いや体温や、そよ風をやわらかに受ける軽やかに微笑んだ皮膚の下の懸命に生臭く流れる血を、愛しく抱きしめる映画。
キャスティングがキメ細かくて立ってて、もの凄く強い個性ばかり、のびのびと、演出で縛ることもなく、でも全く奇をてらわず、いろんな個性の日常をひとつずつ愛おしむお話。
最後の主題歌が、とても良くて、何回も聴いた。淡々と、冷えた声。街の叙情詩。歩くスピードで過ごす日常。心臓のビートで刻む感情。
いつも観たくなるハナシじゃないけど、いつか、共感出来るチャンネルに入った時に、また思い出すかな。